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ベルサイユのばら公式HP(作者:池田理代子オフィシャルサイト):
http://www.ikeda-riyoko-pro.com/
こんにちは!今回『ベルサイユのばら』の聖地巡礼記事を書かせていただく 『K・オカリナ』 と申します!
世を忍ぶ仮の姿はフリーランスのテクニカルライターで、パソコンやスマホ、IT家電などの解説記事を書いています。
高校生のとき世界史のテスト対策と偽って「ベルばら」を読み始めたら思いのほかハマってしまい、フランス革命前後の歴史や文化などにも興味を持ち始めました。
その直後にたまたま国際交流イベントでパリに招待されたこともあり、よりいっそうハマり込みました。
さすがに頻繁には行けないので、普段はテレビの紀行番組を見て我慢しています。
今回は、そんな私が『ベルサイユのばら』の舞台であるフランス(パリ・ベルサイユ)の聖地巡礼をした際の、生の現地情報を詳しくお伝えしていきます!
目次
『ベルサイユのばら』の聖地=フランス(パリ・ベルサイユ)の聖地巡礼で今回宿泊したホテル
ホテル・ド・パリ
http://www.hoteldeparis-montmartre.com/
いわゆる観光地のホテルというよりも、パリの街中にある普通のアパルトマンのような雰囲気のホテルです。
建物は古くて部屋は少し狭いですが、パリに滞在しているという実感が得られていいでしょう。
とはいえ内装はリニューアルされているので、バスルームなどの設備も新しく、清掃も行き届いています。
テレビやドライヤーもあります。
朝食は典型的なフランス式で、クロワッサンやロールパン、チョコデニッシュなどから好みのパンを選び、カフェオレや紅茶、ココアなどの飲み物をサーブしてもらいます。
味の方は、さすがに本場だけあって、そこそこイケていました。
<ホテル・ド・パリの特徴>
モンマルトルに近いクリシー広場から徒歩3分ほどの場所にあり、地下鉄やバスの利用にも便利な立地です。
サンラザール駅までは徒歩10分ほどなので、ベルサイユへの移動にも好都合でしょう。
コンコルド広場やルーブル宮殿などへも、散策しながら徒歩で移動できる距離です。
また、クリシー広場の周辺にはレストランやドラッグストアなども多く、ちょっとした買い物や食事にも不自由しません。
<ホテル・ド・パリに実際泊まってみての感想>
泊まった部屋は上層階だったので、部屋の窓からはパリの街が見下ろせました。
残念ながらエッフェル塔などのランドマーク的なものは見えませんでしたが、雰囲気は充分です。
ホテル周囲の治安は、主要観光スポットなどとは違って、あまり悪くない感じです。
近くのカフェはフレンドリーな感じで値段も高くないのでオススメです。
雰囲気はパリっぽいですが、オーダーなど簡単な話ならカタコト英語で通じますし、英語版のメニューもあります。
そのカフェの隣には高級レストランもあり、反対側はハンバーガー屋さんです。
高級レストランには行きませんでしたが、ハンバーガー屋さんには最後に寄りました。
ここのアルバイトのお姉さんには、メニューと数字以外の英語は通じませんでした。
ちなみにホテルの部屋で見られるテレビは基本的にフランス語の放送です。
カートゥーンTVでも見慣れたキャラクターがフランス語をしゃべっているので、不思議な気分が味わえます。
『ベルサイユのばら』の聖地=フランス(パリ・ベルサイユ)の聖地巡礼におすすめのホテル
ウェルカム・ホテル
http://www.welcomehotel.com/
カルチェラタン地区の中心部、サンジェルマン大通りの近くに位置するスタンダードクラスのホテルです。
主要観光スポットへのアクセスも良く、有名なカフェ「ドゥ・マゴ」にも至近です。
建物はアパルトマン風で、部屋は広くありませんが、いかにもパリらしい気分が味わえます。
フランス文学っぽい雰囲気が好きな人にはオススメです。
ホテル・リバティー
https://www.libertyhotel.net
観光客の多いエリアよりも少し東側に立地するエコノミーなホテルです。
バスチーユやサンマルタン運河に近く、ルーブルなど街の中心部へも徒歩圏内です。
建物は近代建築風ですが、シャワーとトイレは共同ですので、安く泊まりたい、ホテルは寝るだけと割り切れる人にはおススメの宿でしょう。
バックパッカーや学生さんに最適です。
トリアノン・パレス・ベルサイユ、ア・ウォルドーフ・アストリア・ホテル
http://www.trianonpalace.fr/
ベルサイユ宮殿に隣接し、かつてはトリアノンの一部であったと言われる敷地に立つ、歴史ある高級ホテルです。
それなりの宿泊費が必要ですが、パリ滞在中にベルサイユで1泊するだけなら、是非とも泊まってみたいホテルです。
内装は少しモダンですが重厚感も残されており、窓から宮殿も見えるので当時の貴族の気分が味わえるかもしれません。
『ベルサイユのばら』の聖地=フランス(パリ・ベルサイユ)へのアクセス方法は?
横浜駅から羽田空港国際線ターミナルまでは京急エアポート急行を利用しました。
乗り換えなし、普通運賃で行けるのが魅力です。
パリへは北京経由の中国国際航空を利用しました。
この航空会社は安さが特徴ですが、サービスはイマイチです。
以前に利用したときの教訓から、対策として塩、コショウ、ヤマザキのランチパックを機内に持ち込みました。
また、往路での北京は沖停めだっため、硫黄臭のする空気に閉口しました。
マスクは必須です。
『ベルサイユのばら』の聖地=フランス(パリ・ベルサイユ)での主な移動手段
パリ市内では、ほとんど徒歩で移動しました。
パリの地下鉄やタクシーは怖いイメージがありますし、バス路線は良くわからなかったからです。
とはいえ、有名な観光地は狭い範囲に集中しているので、徒歩でも問題はありません。
ただし、繁華街はあまり治安が良くないので、行軍する兵士のように警戒しながら進む必要があります。
パリからベルサイユへはフランス国鉄の電車を利用しました。
電車内やベルサイユの街中は比較的平穏で、特に危険は感じませんでした。
最終日は観光客向けの乗り降り自由の「オープンツアー」という二階建て周遊バスを利用しました。
このバスは安全で安心なためオススメで、最初から使えば良かったと思いました。
ただし運転手が英語を話さないので、乗車券の購入時には注意が必要です。
『ベルサイユのばら』の聖地=フランス(パリ・ベルサイユ)での聖地巡礼ルート&スケジュール
1日目
朝に羽田空港を出発し、昼前に北京空港に到着。昼過ぎに北京を発ち、夕方にパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着しました。
8時間の時差があるので、かなりの長旅です。
ホテルへの移動はツアーに付属の送迎車だったのですが、現地駐在員の方から治安についての詳しい情報を聞けて良かったです。
・シャルル・ド・ゴール空港
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・ホテル・ド・パリ
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近くのカフェ「Le Petit Poucet」で夕食
2日目
・ホテル
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・サンラザール駅(印象派の画家モネの聖地)
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・オペラ座(怪人で有名)
ロマの少女たちに囲まれる!
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・ルーブル宮殿
入口を間違えて職員に制止される
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・地下の観光案内所でミュージアムパスを購入
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・チュイルリー公園
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・コンコルド広場(ルイ16世とマリーアントワネットの結婚式および処刑の地)
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・シャンゼリゼ通り
プチパレ、グランパレなどが見える
やたらに警備が厳重
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・凱旋門(ナポレオンの棺が通った)
地下道の入口を間違える
修復工事中で一部が足場で覆われていた
ちょうど中国の国家主席が来訪中だったようです。(やたらに警備が厳重な理由)
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・通りがかりのレストラン「EXKi」で昼食
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・シャイヨー宮
エッフェル塔を臨む
警官が多くて安心
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・セーヌ川沿いを歩く(ダイアナ妃の事故現場)
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・アレクサンドル3世橋
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・オルセー美術館
教科書に載るような名画が山ほどあって、ケースにも入れられていない
モネの「サンラザール駅」もあったが、ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」は貸出中らしく展示されていなかった
閉館時間まで粘る
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・鍵の橋
ただし芸術橋ではない方
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・コンコルド広場
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・マドレーヌ寺院
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・フォションでスイーツなどを購入
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・サンラザール駅のカルフール(スーパー)で買い出し
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・ホテルの部屋で夕食
3日目
・ホテル
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・ルーブル宮殿経由でシテ島へ
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・ポンヌフ
ロマの少年少女がいっぱい!
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・ノートルダム大聖堂(ナポレオン戴冠式の場所)
真正面はパリ警視庁なのに前の広場でロマの少女に追いかけられ走って逃げる!
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・コンシェルジュリー(ヴァレンヌ逃亡事件後にマリーアントワネットが幽閉された場所、ロザリーが世話をした)
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・ルーブル美術館
膨大な名画を見る
ナポレオンの戴冠式の絵は圧巻
サモトラケのニケは修復中で非公開だった
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・館内レストランで昼食
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・ポンパドール婦人の肖像を探す
場所がわかりにくかった
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・館内のスタバで休憩
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・パサージュ(歴史的なアーケード)を見学
ギャルリー・ヴェロ・ドタ
パサージュ・グラン・セール
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・モントルグイユ通り(下町っぽい商店街/マルシェ)で買い食い
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・サンラザール駅のカルフールで買い出し
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・ホテルの部屋で夕食
4日目
日曜日なのでホテルの朝食の開始が遅く、ほとんどの店は休み
サマータイム開始で、すべてが1時間繰り上げ
・ホテル
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・サンラザール駅
インフォメーションでベルサイユへの行き方(乗る電車)を聞く
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・売店で弁当を買ってベンチで朝食
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・切符を購入
刻印(改札)のやり方がわからなくて困っていたら、通りがかりの人がジェスチャーで教えてくれた
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・電車でベルサイユへ
音もなく出発するので要注意
車内で日本のマンガを読むフランス人を発見
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・ベルサイユ駅から徒歩移動
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・ベルサイユ宮殿
チケット売り場が混んでいたので先に庭園を散策
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・トリアノン(マリーアントワネットとフェルゼンにゆかりの館)
午後から開館なので外観だけ見る
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・近くの売店でアイスを食べる
疲労と貧血で急激に体調が悪くなり、チケット購入を家族に依頼
30分ほどで、とりあえず復活
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・通常の順路でベルサイユ宮殿を見学
鏡の間など
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・宮殿内のカフェテリアで軽食
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・ポンパドール夫人ら女性たちの部屋を見学
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・庭園を散策
トリアノン内部見学は体調不良が治りきっていないため断念
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・街を散策しながらベルサイユ駅へ
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・ビルダブレー(古いフランス映画「シベールの日曜日」の聖地)
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・サンラザール駅
カルフールは休みなので、道路沿いの小さな個人商店(店主がユダヤ教徒で他の曜日が休日と推察)で買い物
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・ホテル近くのカフェ「Le Petit Poucet」で夕食
5日目
月曜日なので大半の美術館は休み
・ホテルをチェックアウト
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・クリシー広場からオープンバスを利用
モンマルトルコース周遊の黄色いバス
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・マドレーヌで乗り換え
メインの観光コース周遊の青緑色バス
車体のトラブルらしく、なかなか出発しないため、プランタンでトイレへ。結局、代替のバスに移る
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・アンヴァリッド(ナポレオンの遺体安置)
カルチェラタン・モンパルナス方面周遊のオレンジ色バスに乗り換え
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・アンヴァリッド
メインの観光コースの青緑色バスに乗り換え
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・オープンバスのオフィス前で下車
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・サンラザール駅
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・クリシー広場前のハンバーガー屋で遅い昼食
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・ホテルに戻り送迎車を利用
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・シャルル・ド・ゴール空港
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・北京へ出発
6日目
・昼過ぎに北京空港着
乗り継ぎ待ちに約7時間
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・夕方に出発
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・夜に羽田空港着
空港にて夕食
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京急線で横浜へ
ルートのおすすめポイント
パリの街はナポレオン三世の時代に大規模に改造されたため、革命前後とはかなり様子が違うそうです。
また、「ベルばら」は最近の作品とは違って個々の聖地を厳密に特定しにくいので、街全体の雰囲気から王朝末期や革命期、ナポレオン時代を想像しながら歩くのがいいでしょう。
そんな中で予想外に良かったのが、コンシェルジュリーです。
マリーアントワネットが幽閉されていた当時の様子がうかがえて、ベルサイユのきらびやかさとの対比に諸行無常が感じられます。
ルートを参考にされる方へ
テロなどの危険を別としても、パリ市内の有名な観光スポットの治安は、あまり良くありません。
要所要所にロマ(ジプシー)の少年少女たちが待機しており、アンケートや署名活動と称して観光客の注意を引き、そのスキに財布やスマホなどを抜き取っていくそうです。
ただし、危害を加えたり、命を奪おうとすることは稀だそうなので、大きな声で「ノン!」と叫べば面倒くさそうに次の標的を探し始めます。
市内を安全に移動するのは、オープンバスなどの観光客用の二階建てバスが便利です。
乗っている間は外界から隔絶されるので、安心して移動できます。
今回は乗りませんでしたが、西側を周回する青いバスに乗り換えれば、バスチーユにも行くことができます。
ただし、バスチーユ牢獄は残っておらず、小さなプレートが掲げられているだけですが…。
また、主な美術館や凱旋門、ノートルダム寺院などに自由に入れる共通入場券「ミュージアムパス」も重宝します。
これから『ベルサイユのばら』の聖地巡礼でフランス(パリ・ベルサイユ)を訪れる方へ
日本とは違って現地では警戒心が必要なので、街中を歩くだけで精神的にけっこう疲れます。
適度に気を抜ける時間を作らないと、私のように途中で体調を崩してしまうかもしれません。
大きなデパートの中や、美術館で人気作品が少ない展示室などは、ある程度の安全性が確保できるので、そうした場所を息抜きに利用するといいでしょう。
言葉の面では、主要観光スポットとその周辺では、だいたい英語が通じます。
それ以外の場所では、「ボンジュール」と「メルシー」と笑顔、それに加えてジェスチャーで補いましょう。
数字は指で示せばOKです。
心配な人は、名刺くらいのサイズの紙とペンを持ち歩いてください。
ベルサイユ行きの切符を買うときは、窓口で「Versailles」と書いた紙を見せれば、発音などを気にしないで済みます。
ホテル周辺のカフェやレストランなどはガイドブックではわかならいので、あらかじめグーグルマップとストリートビューで探しておくのがいいでしょう。
グーグルマップはパリのデータを出発前にダウンロードしておくと、オフラインでも使えて便利です。
『K・オカリナ』さんからあなたへ!一言メッセージ
パリの街の雰囲気には他の都市とは違う独特のものがあります。
それが当時とは別物なのだとしても、街全体がテーマパークのようです。
また、ルーブル宮殿の建物の重厚さも圧倒的で、華麗な制服に身を包んだ近衛兵が歩いていても不思議はないような気がしてきます。
ルーブルは美術館の展示作品だけでなく、宮殿の建物自体が中世以来の歴史を積み重ねた巨大なアートなのですから。
対象的にベルサイユはロココ的な明るくて軽い雰囲気があり、両者のコントラストも興味深いものがあります。
どちらの方が気に入るかは、「ベルばら」のストーリーのどのあたりが好きかにもよるでしょう。
前半が好きな人はベルサイユ、後半(特に終盤)が好きな人はパリ市内が気に入るかもしれません。
どちらかというと私は後半の方が好きですが、オスカル終焉の地に足を運ぶかどうかどうかは、どうしても迷ってしまいます。
史実ではないのですが、ちょっと複雑な気分なのです。
あなたは、どうですか?
『ベルサイユのばら』の聖地=フランス(パリ・ベルサイユ)の聖地巡礼におすすめなホテルの確認
観光をはじめ、地下鉄やバスの利用に便利
ベルサイユへの移動にも良いホテル
ホテル・ド・パリ
フランス文学っぽい雰囲気が好きな人にはオススメ
主要観光スポットへのアクセスも良いスタンダードなホテル
ウェルカム・ホテル
バックパッカーや学生さんに最適
シャワーとトイレは共同ですが、ルーブルなど街の中心部へも徒歩圏内のホテル
ホテル・リバティー
ベルサイユ宮殿に隣接し、かつてトリアノンの一部であったと言われる敷地に立つ
ベルサイユで1泊するなら、是非とも泊まってみたい歴史ある高級ホテル
トリアノン・パレス・ベルサイユ、ア・ウォルドーフ・アストリア・ホテル
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